外為どっとコムにて、昨日(13日)の13時20分~21時50分の間、システム障害が発生したため「全ての取引を停止」していたようです。
私は外為どっとコムにFX口座は持っていないので、特に問題はありませんでしたが、使っている方は大丈夫でしたか?
全取引を停止ということなので、エントリーすることはもちろん、保有しているポジションなども決済できない状態になっていたかと思います。
昨日はそれなりに動いているので、こういったとき2時間近くも取引ができないと大きな損失へ繋がりかねないので怖いですね。
原因は「通信障害」とのことですが、よくわかりません。
外為どっとコムはサイバー攻撃によるシステム障害ではありませんでしたが、少し前にFXプライムがサイバー攻撃をうけていたようです。
システム障害が発生したときに損失が発生したらどうなるのか?
少し気になったので、システム障害が起きた際に、各FX業者がどのような対応をしているのかを調べてみました。
以下、調べたFX業者になります。
- 外為どっとコム
- 外為ジャパンFX
- DMM FX
- FXブロードネット
- マネックス証券
- GMOクリック証券
外為どっとコム
質問:システム障害のために発注する機会を失いました。システム障害時に発注していれば有利なレートで約定できたはずですが、復旧後はそれよりも不利なレートでした。このような場合、損失は補填してもらえるのですか?
回答:このような損失は「機会損失」にあたります。機会損失とは、仮にある行動をとっていたら生まれたはずの利益を逃してしまうことです。
機会損失については、約定値の確定ができず、損失額の算出ができません。従ってこのような場合、お客様の損失を補填することはできません。予めご了承ください。
※機会損失に限らずシステム障害による全ての損失において、補填を保証していません。
※お客様には、当社の約款及び各商品の取引規定を十分に理解し検討し、またリスク等を十分に理解した上で、お客様の判断と責任において口座開設をいただいています。
そのリスクには、システム機器、通信機器等の故障等、不測の事態による取引の制限生じる恐れも含まれます。
機械損失に限らずシステム障害による全ての損失を保証しないと書かれていました。
外為どっとコムは「システム障害による損失は保証していない」ようです。
外為ジャパンFX
質問:システム障害により損失がでましたが、損失は補填してもらえますか?
回答:原則として、損失の補填はいたしません。口座開設申込時に承諾される、「店頭外国為替証拠金取引約款・規程集」にあります免責事項に該当いたします。
外為ジャパンも「障害によって発生した損失に関しては保証していない」ようです。
DMM FX
質問:システム障害時に思ったとおり注文できなかったため損失が出ました。損失は補填してもらえますか。
回答:機会損失については、約定値の確定ができず、損失額の算出ができません。従ってこのような場合、お客様の損失を補填する事はできませんので、予めご了承下さい。
「損失を補填できない」とありますが、こちらは障害によってエントリーができなかった場合の機会損失となります。
システム障害時に保有していたポジションによって発生した損失について、どのような対応をして頂けるのか見つかりませんでした。
ただ、外為ジャパンとDMM FXは同じDMM系列なので、外為ジャパンと同じく「障害によって発生した損失に関しては保証しない」になるかと思います。
FXブロードネット
(1)FXブロードネットにおいてシステム障害が発生し、お客様がFXブロードネットを利用できなくなった場合にも、電話等での注文は受け付けないものとする。
(2)当社はFXブロードネットのシステム障害発生時に緊急を要する連絡事項がある場合は、ホームページまたは電子メールにより告知するよう努めることとする。
(3)当社はFXブロードネットのシステム障害に起因して発生した損害については一切の責任は負わないものとする。
ハッキリ「損害については一切の責任は負わない」と書かれていました。
マネックス証券
■システム障害発生前に発注したご注文
システム障害以前に発注した注文がシステム障害のために市場に発注されなかった場合、または本来の価格で約定しなかったケースがある場合は、お客様の注文状況を障害発生時間の市場の値動きと付け合せて精査を行い、本来約定すべき価格にて追加約定、または単価訂正をいたします。
■システム障害発生の訂正処理について
システム障害を確認後、発生時刻等の情報に基づき、障害処理に該当するご注文はすべて精査いたします。精査後、訂正処理が発生するお客様にはメッセージボード、メール等にてご報告のうえ、お客様のご意思を確認いたします。
証券会社では、お客様の損失を補填する行為は、法律で定められている場合・方法によってしか行えないこととなっております。いわゆる「示談」での解決は法律上認められておりません。
マネックスさんは、状況によって「システム障害前に保有していたポジションに関して修正対応」して頂けるようです。
ですが、法律で定められている損失を補填する方法というのがいまいち良くわかりません。
「示談は法律上認められてない」と書かれているので、「裁判によって認められたものに関しては、損失を保障します」ということかもしませんね。
GMOクリック証券
①注文執行やロスカットの遅延等により、本来約定すべき価格とは異なる価格で約定した場合
お客様の注文状況を障害発生時間の市場実勢の値動きと付け合せて精査を行い、本来約定すべき価額と実際の約定価額に相違が確認された場合は、約定価格訂正または入金処理等の措置で対応させていただきます。
②本来は約定すべき注文が約定しなかった場合や、注文変更・取消ができずに約定してしまった場合
①と同様に精査を行い、本来あるべき約定状況と実際の約定状況に相違が確認された場合は、原状回復の措置を採らせていただきます。ただし、新規注文が約定しなかった場合につきましては、障害発生中にお客様が決済注文を行う機会を確保できないため、原則として原状回復の措置を行いません。
③当社がバグレートを提示した場合
当社がバグレートと判定した価格は全て無効な価格として扱います。バグレートで成立した注文につきましては、約定取消または実勢価格で約定したものとして約定価格を訂正させていただきます。
④その他
ロスカットの判定・執行が遅延したお客様につきましては、上記①②と同様の対応を採らせていただきます。
トレール注文等、一部の特殊な注文につきましては、原則として約定価格訂正や原状回復の措置を行いません。
GMOさんは「システム障害によって発生した損失は保証されている」ようです。
全てのFX業者を調べたわけではありませんが、見た中ではGMOクリック証券が一番しっかりした対応をしてくれそうです。
さすが東証一部上場企業といったところでしょうか。
FX業者により対応はかなり違うので、一度ご自身が使っている口座をチェックしてみると良いかもしれませんね。
※引用文章の下線や太字は私のほうでした処理になります
なにがあっても大丈夫なよう備えておく
画像のようにならないよう私が最悪な状況に備えていることは
- 損切りを必ず設定する
- ゼロカットシステムを搭載している口座を使う
- 無くなっても諦めがつく資金で取引をする
などになります。
損切りを必ず設定する
これは説明するまでもありませんね。
ゼロカットシステムを搭載している口座を使う
ゼロカットシステムというのは、スイスショックのような急な値動きがあったとしても、追証が発生しない仕組みのことです。
スイスショック:アルパリジャパンを破綻へと追いやった2015年1月に起きた大事件
日本のFX業者で搭載している会社はないので私は海外のFX業者を使っています。
損切りを設定しておけば、資金を全て飛ばしてしまうような状況はあまり考えられませんが、万が一を考えて使用しています。
無くなっても諦めがつく資金で取引をする
お金がなくなるのは嫌ですが、FXで運用中のお金が無くなったときに生きていけなくなるような状況になるのだけは避けなくてはなりません。
長くトレードをしてくつもりなら、いずれ予期せぬ出来事が起こります。
そんなときチャートの値動きに本当にビックリします。
私も何度かそういった状況になったことがありますが、チャートが壊れたと勘違いしてMT4を再起動したぐらいです。
もちろん再起動してもチャートが直ることはなく、問題なく追証が発生していました。
私のようにならないよう、今のうちに対策をしておくことをオススメします。